【コラム】「ときめきメモリアル3、発売へ~ゲームファンドの再評価~」Part4
「影響と評価」

ゲーム開発費を一般から集めるときめもファンドは、新しい資金調達方法であり、ソフトメーカー側からすれば、このようなリスク分散方法が誕生したのは喜ばしいことである。しかし、この仕組みを当たり前に利用出来るようになるためには、投資家にゲームへの投資は儲かるものだと、最初に示す必要がある。このような資金の調達方法はときめもファンドが日本で初めでである以上、ときめもファンドの成否が、この仕組みの全体的な評価を決めてしまう可能性があるためだ。だからこそ、ときめもファンドには成功する事が求められているのだ。

一度下された評価を変えることはなかなか難しい事である。それが特に、マイナスの評価であればなおさらだ。ゲームソフトメーカーのハドソンはその“評価”に苦しんでいる。

ハドソンは昨年の2000年12月にナスダック・ジャパンと呼ばれる株式市場に上場したが、その時に公表していた2001年2月期の業績予想は、実際の数字と大きく異なっていた。実際の数字は、予想していたものとはかけ離れて悪いものだった。そのためハドソンは『一部の口さがないアナリストからは“うそつき”とまで呼ばれて市場の信頼を一気に失った』(2001年7月27日 日経産業新聞)のだった。一度付いた悪い評価のせいで、ハドソンはまともな評価を受けられなくなった。ハドソンがコナミと提携しても『ハドソンは何をするのか分からない』(2001年7月31日 日経産業新聞)と言われることもあった。例え、2002年2月期の業績が前期と一転して好調であると会社側が発表しても、アナリストからは『今期中に投入するソフトはヒットが見込めず、業績は下方修正を迫られる可能性がある』(2001年6月19日 日経金融新聞)と言われる始末だ。

このハドソンの例をみれば分かる通り、一度ついた評価、特に悪い評価を変えることは難しいのだ。そういうことがあるからこそ、投資家にはゲームへの投資が儲かるのだと最初に思ってもらわなければならないのである。

果たして、ときめもファンドは成功するのであろうか。そして、ゲーム業界に新しい資金調達方法を根付かせてくれるのであろうか。それとも、ときめもファンドと同じ形のゲームファンドは、これが最初で最後になってしまうのだろうか。その答えを知るためには、まだもう少し時間が必要になる。

(おわり)

(ライター:菅井)

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