「任天堂の不作為 ~批判の裏側にある事実~」Part2
「批判の理由」

任天堂がオンラインゲームを声高に批判しているのは、任天堂の主要な顧客が低年齢層、つまり子供に集中しているからである。そもそもゲーム市場は「子供の玩具」の一部として成長を続けてきた。任天堂はファミリーコンピューター時代に急成長を遂げたが、任天堂製品を最も支持し続けてきたのは子供であり、現在でもその傾向に大きな変化はない。その子供たちの購買力はいつの時代も限られたものである。新しいゲームソフトは年に数本程度、購入できれば良い方だろう。

そんな中、ゲームをプレイするために多額の費用が必要なオンラインゲームが現れた。オンラインゲームはゲーム市場を活性化させる切り札としての期待を集めているが、毎月一定金額を支払わなければゲームを遊ぶことができないシステムになっている。子供たちにとって、一定の金額を毎月支払い続けなければならないオンラインゲームはかなりの負担である。彼らの多くは、こうしたゲームをプレイできるほどの金銭的余裕はないだろう。任天堂の顧客の大多数が子供である以上、同社によるオンラインゲームの提供は非常に困難である。だからこそ、任天堂は遠慮なくオンラインゲームを批判できるのだ。

任天堂が金銭的な負担の大きい月額会員制でのオンラインゲームに反発し、オンラインゲームだけを礼賛する人間を厳しい口調で批判するのは、そういう事情による。任天堂が子供を相手に商売を続ける限り、これからも事あるごとにオンラインゲームを批判をしていくだろう。

もちろん批判はしながらも、任天堂はオンラインゲームの可能性を認めている。任天堂の本音としては、子供たちに金銭的余裕さえあれば、すぐにでもオンラインゲームを提供したいと思っているのではないか。任天堂にはそれをできるだけの豊富な資金力と優れた技術力がある。当然、オンラインゲームの開発・研究を続けてきていると思われる。それにも関わらず、敢えて任天堂がオンラインゲームを批判する立場を選択したのは、子供たちに配慮したためである。

だが、別な見方をすれば、任天堂はオンラインゲームを批判できる状況にあることを反省しなければならない。しかもこの状況は任天堂自身の不作為によって生まれたものである。

では、どうして任天堂はオンラインゲームを批判できる立場に置かれていることを、反省をしなければならないのか。それを次に考えてみることにしたい。

(つづく)

(ライター:菅井)

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