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「FF11は失敗か成功か 〜再考の必要性〜」Part1
「疑念」

オンラインゲームの将来性に疑念が生まれつつある。未来のゲーム業界のけん引役を務めると期待されてきたが、ここにきてオンラインゲームの成長性が疑われ始めている。きっかけとなったのがスクウェアが提供している「ファイナルファンタジー11」(FF11)の“不振”だ。

当初の会員数の目標は『百万人程度』(2002年1月10日 日経金融新聞)に定められていたFF11。いきなり100万人という大台が目標であっただけに、スクウェアの期待がいかに大きかったかがわかる。だが、映画事業の失敗に代表されるようにここ数年、スクウェア本体の業績が悪化したため、全社的なコスト構造の見直しを迫られた結果、当然ながら新規事業であるオンライン事業も縮小され、最終的に『二十万人で収益を確保する』(2001年10月24日 日経産業新聞)という規模にまで引き下げられた。

壮大な数字から、現実的な数字への転換。オンライン事業の採算ラインを低くすることで同事業を早期に黒字化させ、業績回復の一役を担わせようとしたスクウェアであったが、それでも同社の目論見は達成困難と見られている。『ビジネスモデルの見直しなどを加えなければ、収益源への成長は難しい』(2002年10月21日 日経金融新聞)と判断されている最大の原因は会員数の“不足”であろう。10月の時点で採算ラインである約20万人には遥かに及ばない『十二万人強』(同)でしかない。この水準では黒字化は微妙である。

そんな現状からオンラインゲームに対する慎重論も出てきている。SCE(注1)の久多良木社長と任天堂の岩田社長は『普及には時間がかかる』(2002年10月8日 日経産業新聞)、『FF11は時期尚早』(Mainichi INTERACTIVE ゲームクエスト 「“FF11は時期尚早”任天堂・岩田新社長が批判」 2002年6月6日)との見解を示している。任天堂山内前社長はもっとはっきり『FF11は失敗だった』(同)と述べている。

では、FF11は“失敗”したのだろうか。一方、それにも関わらずFF11を評価する声もある。『オンラインゲームとして見れば一定の評価ができる』(2002年10月8日 日経産業新聞)と見ているのはエンターブレイン浜村社長だ。浜村氏に“評価できる”と言われた理由は何なのか。

今回は、FF11がなぜ“失敗”したのかを考えると共に、そんな中でも評価されている理由について考えてみることにしたい。

注1…ソニー・コンピュータエンタテインメント

(つづく)

(ライター:菅井)

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