【コラム】「Xboxの憂鬱 ~未完の大器~」Part2
「意思と体力」

MSはXboxをコンシューマ事業のひとつの柱にするつもりでいる。ウィンドウズ(Windows)に代表されるパソコン用OS(基本ソフト)販売に収益の大きな部分を依存しているMSは決して将来を楽観視していない。着々と進行しているインターネットの世界的な普及が必ずしもMSに恩恵をもたらすわけではないからだ。すこし前であれば、インターネットに接続するためには、OSを搭載したパソコンが必須だったが、現在では何もパソコンを使わずとも携帯電話や携帯情報端末(PDA)などで容易にネット接続ができる。逆に、インターネットの普遍化がこうした非パソコンの流れを作り、パソコンの販売を鈍らせる可能性は十分にある。そうなると、パソコン向けにOSを販売しているMSの収益はジリ貧に陥ってしまう。パソコンが常に情報通信機器の王様であり続ける保証はなくなりつつあるのだ。

MSとしてはパソコンが携帯電話に代表されるような便利な端末に取って代わられる時のことも予想しておかなければならない。もし、パソコンの普及が停滞するような事態になれば、パソコン用OSを収益の軸にしているMSは大きな打撃を受ける。それを回避するためには、収益構造をパソコン依存型からの全面的な転換を図らなければならないのだ。MSは、パソコンに頼らずとも収益を挙げられる形を作り上げる必要に迫られているのである。

その戦略の一環としてXboxを使ったゲーム事業があった。だからこそ、MSのXboxに掛ける意気込みには、並々ならぬものがあるのだ。自社の未来を考えれば、MSはXboxに注力しなければならないのである。

しかしながら、MSは焦っているわけではない。収益構造の改革は急を要するものではないからだ。パソコン依存型の体質はいずれ変えなければならないが、それは将来における課題である。MSも参入後にすぐ、ゲーム市場の覇権を握れるとは考えていないだろう。彼らは、かなりの長期でXbox事業を軌道に乗せるつもりでいる。『Xboxは、今後3段階くらいで進化を続け、最低でも15年間は続く事業と考えている』(BizTech News 「“Xbox初期のつまずきを今後に活かす”、MS大浦常務」 2002年3月26日)。

大浦氏の言葉は興味深い。それだけ、MSは長期戦を覚悟でゲーム業界に参入しているのだ。確かに、MSにはそれをできるだけの体力がある。長い間、高収益企業であり続けたMSの内部には巨額の利益が積み重なっているはずなのだから。ゲーム事業立ち上げの際に発生した多少の損失程度ではMSは傾かない。

これまで、ゲーム事業に参入し、夢破れて撤退した企業群とMSが異なっている点のひとつがここにある。MSとその他の企業との体力差が、過去に撤退していったハードとは違って、Xboxを生き残らせる可能性があるのだ。ゲーム市場でハードを手掛け、そこから利益をあげるためには莫大な投資が必要になる。成功すれば問題は無いが、仮に失敗すれば、会社が傾く事態も十分ありえる。セガが身を以ってそれを示したのは記憶に新しい所だ。だが、MSにそんな心配はいらない。しかも、北米市場での健闘はXbox事業の推進を下支えするだろう。北米である程度の成功があれば、Xbox事業を疑問視する人たちを説き伏せることもできるからだ。

体力と意思があり、長期戦を覚悟で構えているMSとXboxが置かれている現状を基に将来を判断するのは得策ではない。

(つづく)

(ライター:菅井)

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