【コラム】「Xboxを取り巻く人々 ~Xboxの評価~」Part1
「マイクロソフトの野望」

今秋に発売が予定されているマイクロソフトの新型ゲーム機「Xbox」。マイクロソフトはこの「Xbox」に対して、大きな期待を寄せている。期待の大きさは、マイクロソフトが用意した巨額な販売促進費を見れば分かるだろう。2000年9月にXbox販売戦略を発表した時、今後2年間で5億ドル以上の販売促進費をかけることを明らかにしているのだ。5億ドルと言えば、ソニーがプレイステーション2を生産するために投入した約1200億円のおよそ半分である。これほどまでの大金を「販売キャンペーン」のために使用するのであるから、驚きだ。逆に、それだけマイクロソフトは本気でゲーム市場の覇権を狙っている証拠でもあろう。

覇権を握れると考えている背景には、Xboxの高性能さがある。マイクロソフト関係者は、ことあるごとにXboxの性能の高さに言及する。特にマイクロソフト会長ビル・ゲイツの話はその代表例であろう。彼は2001年1月にアメリカで開催された国際家電見本市において講演し、Xboxについて『画期的な技術と高度なグラフィックス機能を武器に、今後のゲーム産業の標準となる』(2001年1月8日 日本経済新聞)と述べている。さらに、その2ヶ月後の東京ゲームショウ2001春においても、同様にXboxの性能の高さについて大いに語っているし、後日行われた日本経済新聞社のインタビューに対しても『世界最高水準のソフト、ハードを組み合わせて勝ち抜くチャンスとみている』(2001年3月31日 日本経済新聞)と答え、Xboxの高性能さを以ってすればゲーム業界を制することが出来ると、存分にアピールしているのだ。

マイクロソフトのバック上級副社長もビル・ゲイツと同じように『最新の他社機に比べて三倍近い能力を持つうえ、ソフト開発者を手助けするソフトを充実してゲームを作りやすくする』(2000年9月21日 日本経済新聞)と言い、Xboxの良さを強調する。

このようにマイクロソフト関係者からベタ誉めのXboxだが、考えてみればマイクロソフトが自社のゲーム機を褒め上げるのは当然である。なぜなら、Xboxが売れなかったらセガのように大損害を被ってしまうのだから。

こうした事情があるため、マイクロソフトの人間だけの評価で、これこそがXboxの真の評価である、とはおよそ言い難い。彼ら以外の人間の評価なども考慮しなければ、Xboxの本当の姿は見えてこないだろう。果たして、Xboxは本当にマイクロソフト関係者が主張するように高性能であって、ゲーム業界を勝ち抜けるだけの実力を有しているのだろうか。

今回はXboxを取り巻く人達の声から、Xboxがどのような見方をされているのかを、考えてみることにしたい。

(つづく)

(ライター:菅井)

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