【コラム】「ケータイに懸ける淡い期待~携帯電話市場の限界と夢」Part2
「ゲームメーカー進出」
 
携帯電話を新たな成長路線に乗せたインターネット接続サービスであるが、それを利用しているユーザーは急速に増えている。2001年3月4日の日本経済新聞では、2月末までで3000万人が携帯電話でネットに接続している模様だと伝えた。

この巨大ユーザー層に夢をはせ、ゲームメーカーが続々と参入している。コナミ・ナムコ・セガと言った大手メーカーだけでなく、バンダイ・トミーなどの玩具メーカーも独自のサイトを立ち上げ、サービスを提供している。伸びつづける携帯電話市場に期待する声は、ゲームメーカーから多い。特に2001年1月から始まった、NTTドコモの新サービス「iアプリ」にメーカーは期待をかけている。iアプリの登場によって、より携帯電話の機能が高まり、ゲームをプレイする環境が、以前と比べて数段高まったためだと思われる。

「週刊 ファミ通 2001 2・16号」(発行 エンターブレイン 2001 P10~11)には、ゲームメーカー100社にアンケートをとった結果、そのうち59.8%のメーカーが「iアプリ」に期待していると、報じた記事があった。ファミ通調査では実に6割ものメーカーが「iアプリ」、つまり携帯電話に期待してる状況なのであるが、では、ゲームメーカーは携帯電話にどの程度、力を入れてゲームを提供していくつもりなのであろうか。

同じく「週刊 ファミ通 2001 3・16号」(同 P106)に、各ゲームメーカー100社に対して行ったアンケート結果がある。そこには、いま言った疑問に答えるゲームメーカーの「本音」があった。その本音を聞き出したファミ通側の質問は次の通りである。

Q.1 「発売中のハードでもっとも力を入れているのは?」
Q.2 「今年発売のハードでいちばんシェアを伸ばしたいものは何?」

それに対する回答を順に並べてみる。

A.1 「プレイステーション2」46票・「ゲームボーイ」21票・「プレイステーション」13票・「携帯電話」6票・「ドリームキャスト」4票・「ニンテンドウ64」2票・「ワンダースワン」2票(複数回答あり・有効回答87票)
A.2「ゲームボーイアドバンス」60票・「ゲームキューブ」44票・「XBOX」36票・「iアプリ」26票(複数回答あり・有効回答92票)

この回答を見る限り、ゲームメーカーは携帯電話にそれほど期待していないのが良くわかる。なぜなら、このアンケートは複数回答を認めているからだ。仮に最も力を入れるハードにPS2などの有力ハードの他に、携帯電話を加えたとしても問題は無いのである。「PS2と携帯電話に力を入れていきたい」とあるメーカーが考えていれば両方に一票ずつ入る事になるはずである。そうであるならば、携帯電話は下位に甘んじる事無く、上位に顔を出すだろう。しかし、統計ではそうなっていない。なぜだろうか。それは、各ゲームメーカーが携帯電話にあまり強い魅力を感じていないからである。確かに、携帯電話自体には期待している。だが、その度合いは別のゲームハードに比べると劣っているのだ。

期待しつつも、過度の期待してはいないというゲームメーカーの本音がこのアンケートに表れている。

(つづく)

(ライター:菅井)

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