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【コラム】ドラクエ7のフリーズ問題 |
「ドラゴンクエスト7」ではよくフリーズが起こるという話がある。ほとんどのドラクエ攻略サイトの掲示板にこの手の話が多く掲載されている。今回はこのフリーズに関して考えてみよう。
「ドラゴンクエスト7」のフリーズが起こる原因は、高速に読み込みを行うことが大きな原因である。いままで発売されたソフトで、つい最近のタイトルでは「ヴァルキリープロファイル」が同様の件でフリーズが多発しており、また、古い例ではSegaSaturn版の「スーパーロボット大戦F」でも、同じ症状を起こしている。
PlayStationなど、CDをメディアとしているゲーム機でゲームをプレイする際に、読み込み速度というのはかなり重要なファクターといえる。PlayStationの「ファイナルファンタジー」シリーズをプレイしているときに、読み込みの遅さを気にした人は、特にこの重要性を感じ取れるのではなかろうか。
「ドラゴンクエスト7」は、他のソフト以上に頻繁に読み込む必要のあるゲーム内容となっている。もし、1回の戦闘をする際に6秒以上かかっていたら、多くの人はまずゲームをプレイするのを止めるであろう。このソフトを作るには、高速に読み込みを行う必要があり、そのためには工夫をする必要がある。ただ、その工夫は、絶えずフリーズ問題が付きまとうといえる。もしかしたら、「ファイナルファンタジー9」などでも、高速に読み込むことが可能だったかもしれない。しかし、安全性を考えて、長々とローディングに時間がかかるようにしているともいえよう。だが、それを「ドラゴンクエスト7」で行うにはゲーム的に無理が生じる。そのために、フリーズの危険性を含んでまで、高速に読み込みを行うことを選ばざるを得なかったのであろう。
「どんな理由があるにしろ、欠陥品を売っていいのか」と思う人もいるかもしれない。しかし、決して欠陥品ではない。フリーズをする人もいるが、実際一度も止まらずに最後までプレイしている人も多くいる。たとえ、他のソフトがまともに動作していて、「ドラゴンクエスト7」のみが正常に動かないという場合でも、決してソフトに問題があるわけではないのである。言い方を変えるといままでの本体使用の経過から、「ドラゴンクエスト7」をプレイできるだけの本体ではなくなったといえる。本体を購入してからさほど時間が経過していないのにフリーズしてしまうという人もいるかもしれない。だが、問題なのは時間ではなく使用の経過であり、ホコリ一つがCD読み込みレンズに乗っていたら、それだけでフリーズの可能性が飛躍的に上がってしまうのである。
以上のように、ソフトには問題はない。かといって、この安心してプレイできない状況をそのままにしておくのも好ましくない。上述した「スーパーロボット大戦F」の場合には、発売してからかなり先になったが、読み込みを遅くして、フリーズの危険性を回避したバージョンも登場している。「ドラゴンクエスト7」も同様に、読み込みの遅い、比較的安定したバージョンの作成を行い、問題が生じている人に対して交換するなどの対応をするのが筋というものであろう。ただ、これを行うと、ユーザーの元に高速バージョンと低速バージョンが混在することになり、期限付きで中古を認めてしまったエニックスとしては、中古市場での混乱を考慮すると安易に行うことはできない。中古販売を全面的に禁止していたのであれば、問題はないのであるが。
最後に、フリーズ対策をいくつか挙げておこう。まず、セーブはこまめに行うこと。20分～30分を目安に、必ずセーブを行うようにすれば、再プレイする際に支障はないだろう。次に、フリーズしやすい状況を把握しておく点がある。フリーズになりやすい場所が存在するので、その状況を確認しておくとよい。この他には、画面切り替わり時には意味もなくボタンは押さないといった点や、あまり長時間プレイをしないなどがある。PlayStation2では特殊な設定をしないことはいうまでもない。
余談ではあるが、フリーズとバグは違うものである。今作にはバグも多くあるので、こちらも注意しておく必要がある。もっとも、普通にプレイしていればそれほど起こることでもないが…。 |
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